奥ゆかしき草
「利休草(りきゅうそう)」
あまり名前が知られてないので、いつも
「ある草を育てています」というと、
「草?」という話しになり、
「アレンジとかに使われるつる性の草なんですよ」
「へ〜草ね…」
と、草というなんともイメージの悪い説明しかできない自分の言葉足らずに凹むのです。
こんなに綺麗な草なのに…(やっぱり草笑)
利休草は江戸時代に中国から日本に渡ってきて、この葉姿が好まれ茶花として使われていたそうです。
それが今では洋風のアレンジにも広く使われ、結婚式にいくと会場やブーケのどこかによく使われています。
私たちが利休草に出会ったのは10年くらい前でしょうか。
勤めていた農協の花卉部で
「儲かる」
というよくある儲け話にのっかり、
興味津々で夫の実家の畑に1aの小さな小さなハウスを建てて栽培を始めました。
露地ではなく、コンテナに土を入れて栽培しているので土を触るのが重労働ですが、管理は手間がかからず、消毒もほとんど必要ありません。
切り出して全て農協に出荷しているので販売もお任せでき、果樹の剪定作業しながら冬の収入源になっています。
3年前に病気でゼスプリゴールドキウイを全伐採した時にも急遽、利休草ハウスを増やしたので、今は2.5a。
果樹とは違い、植えた年に収穫できるところもありがたいとこです。
◾︎リスクがあっても挑戦したいもの。
◾︎少ない量でもこだわり続けたいもの。
◾︎確実に収入になってくれるもの。
安定した家族経営を目指すために、
いろんな品目を組み合わせて、まだまだ迷いながらやっています。
ちなみに、利休草の花言葉は
「奥ゆかしさ」
奥ゆかしさの微塵もない私は決して利休草さんに頭を上げることはできません(笑)