果樹園の美術館
実や葉がなくなる一面茶色の世界。
その時に初めて現れる樹の骨格。
子供の肌のように澄んだ滑らかな樹皮。
黄金色のぶどうの枝がまるで美術館にあるモニュメントのような美しさ。
ぶどうの樹ってこんなに綺麗なんだな。
改めてぶどう樹の美しさに気づく。
全ては美味しい果実を実らせるため、枝の長さや配置場所も考え尽くした去年1年の樹形。
とは言っても、言われたことや聞いたことを愚直に真面目にやれるだけやるだけ。
特別なことはなにもない。
1年に1回のやり直しのきかない果樹栽培。
やらないいけない作業は成長に合わせて刻々と迫ってくる。
今やらなきゃ!今やらなきゃ!
出来上がりの果実を想像しながらその繰り返しの1年。
果物は本当にコツコツした小さな作業の積み重ねが作り出す芸術作品。
その作品で誰かを幸せにすることができた時の喜びが私たちの幸せ。
これから今年のためにこのぶどうの剪定をします。
ぶどうはキウイの剪定とは違うので、またビックリする形になりますよ!